歯科診療における抗血栓療法~止血管理の現状~

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  • 小松 祐子
    岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座口腔外科学分野
  • 川井 忠
    岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座口腔外科学分野
  • 山田 浩之
    岩手医科大学歯学部口腔顎顔面再建学講座口腔外科学分野
  • 千葉 俊美
    岩手医科大学歯学部口腔医学講座関連医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Antithrombotic therapy in dental practice

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説明

<p>抗血栓療法とは, 血栓症の発症予防を目的とする治療法であり, 主に抗血小板療法と抗凝固療法が挙げられる.抗血小板薬としてはアスピリンが, 抗凝固薬としてはワルファリンが広く知られるところである. 近年,抗凝固薬として直接作用型経口抗凝固薬の内服をしている患者が歯科外来を受診する機会も増えてきた.また, 抗血栓療法患者が術後出血や, 外傷性もしくは突発的な出血を主訴に口腔外科を受診する機会は決して少なくはない.この場合には局所止血が原則とされているが,止血後の再出血を認める事もある.抗血栓療法患者に対する予定処置に関して歯科医は術前から原疾患の主治医との連携をとることが必須であり, 確実な止血処置が必要である.しかし,外傷性もしくは突発的な出血では止血に苦慮し, 全身的な止血処置が必要となることもある.ここで, 歯科診療所で遭遇するであろう術後出血や外傷による出血を想定して, 最近の歯科領域ならびに関連学会が提示するガイドラインの知見をまとめる.</p>

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