がんの理学療法

  • 中島 勇樹
    広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門

書誌事項

タイトル別名
  • Physical therapy for patients with cancer
  • ガン ノ リガク リョウホウ

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抄録

本邦においては、がんの罹患者数は増加傾向にあり、運動機能や生活機能低下の予防および改善を目的としたリハビリテーションが提供される機会が増えてきている。がん患者に生じる問題は、筋力低下、疼痛、倦怠感、神経障害、不安、抑うつ、関節可動域制限や日常生活動作および生活の質の低下など多岐に渡る。また、問題は治療中のみに限らず、治療前や治療後にも生じる可能性がある。そのため、治療中や治療後に生じた問題点だけでなく、がん治療によって生じうる合併症などの問題を予防、軽減するために治療開始前から評価、介入を行うプレハビリテーションも近年では重要視されている。本稿では、理学療法士が臨床で遭遇しやすい問題を挙げ、その際の理学療法、運動療法介入およびその期待される効果について概説する。

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