行政との連携「がんばれ!! カープ ひろしま百歳体操」

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  • 佐藤 優子
    医療法人光臨会 荒木脳神経外科病院 リハビリテーション部

抄録

<p> 当院は,2013(H25)年4月,広島県より地域リハビリテーション広域支援センターの指定を受け,活動している。当初は,介護教室等の出前講座,研修会の開催等が活動の中心であったが,一方で,近隣の地域包括支援センターのドアを叩き,協働できる体制作りを進めていた。</p><p> 2014(H26)年11月,地域づくりによる介護予防推進支援モデル事業が,当院の所在する広島市西区庚午地区で実施されることとなり,行政との連携が始まった。このモデル事業での経験を機に,当院作業療法士が厚生労働省「地域づくりによる介護予防事業推進事業の広島県アドバイザー」の委託を受けたことにより,全国的な流れを取り入れながら活動することが可能となり,徐々に「住民主体の通いの場」の支援への理解を深めることができた。活動を進める中,2015(H27)年10月広島市地域介護予防拠点整備促進事業(住民主体の通いの場作り)がスタートし,支援に関わるリハビリテーション専門職(以下,リハ職)が徐々に増えていった。行政との足並みを揃える為,広島県・広島市が共催し,2016(H28)年12月広島二次保健医療圏域合同ブロック研修会が開催され,広島県地域リハビリテーション支援体制を軸に,全市的に取り組んでいくこととなった。この合同ブロック研修会には総勢340名が参加,行政・包括・リハ職のマッチングができた。さらに2018(H29)年3月,広島県PTOTST連絡協議会協力の下,広島市版DVD(がんばれ!!カープ ひろしま百歳体操)が作成されたこと,同年4月から広島市において地域リハビリテーション活動支援事業としてリハ職の派遣が事業化されたこと,その他広島市独自の取り組みも重なり,爆発的に通いの場が拡大した。</p><p> 本ワークショップでは,これまでの取り組みにおける行政との連携,リハ職に求められる役割,現在見えてきている課題と取り組み等について報告したい。</p>

収録刊行物

  • 理学療法学Supplement

    理学療法学Supplement 47S1 (0), J-19-J-19, 2020

    公益社団法人 日本理学療法士協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390569015603353984
  • NII論文ID
    130008012122
  • DOI
    10.14900/cjpt.47s1.j-19
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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