二倍体ブンタン ‘晩白柚’ と三倍体グレープフルーツタイプカンキツ ‘オロブランコ’ との交雑から得られた種子の形態および重さと倍数性との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Morphology and Weight of Seeds and Ploidy Level of Seedlings Obtained by Cross between Diploid Pummelo ‘Banpeiyu’ and Triploid Grapefruit-type Citrus ‘Oroblanco’
  • ニバイタイ ブンタン'バン ハク ユズ'ト サンバイタイ グレープフルーツタイプカンキツ'オロブランコ'ト ノ コウザツ カラ エラレタ シュシ ノ ケイタイ オヨビ オモサ ト バイスウセイ ト ノ カンケイ

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抄録

<p>カンキツ類の倍数性育種を効率的に進めるために,種子の形態と重さに着目し,二倍体ブンタン‘晩白柚’(Citrus maxima(Burm.)Merr.)と三倍体グレープフルーツタイプカンキツ ‘オロブランコ’(C. maxima × C. paradisi)との交雑を行い,得られた種子の形態および重さと,それぞれの種子から得られる実生の倍数性との関係を調べた.‘オロブランコ’ を交雑した場合,1果実当たりの総種子数は二倍体ナツミカン ‘川野夏橙’ を交雑した対照区より有意に少なくなり,不完全種子としいなが多く出現した.‘オロブランコ’ との交雑から得られた実生の倍数性をFCMで解析した結果,対照区と同様に完全種子のほとんどが二倍体であったが,200 mg未満の完全種子からは三倍体が高い頻度で出現し,500 mg以上の大きい完全種子からは四倍体の出現が認められた.不完全種子からは三倍体と異数体が多く出現し,さらに半数体も2個体得られた.以上より,これらの種子を選抜することにより効率的に様々な倍数体を獲得できると考えられる.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 20 (1), 29-37, 2021

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (31)*注記

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