SPME-GC-MS/MS、LC-MS/MS を用いた農薬類の迅速な一斉分析法の開発

  • 腰塚 昭春
    東京都水道局 水質センター検査課
  • 島田 祐介
    東京都水道局 水質センター検査課 (現東京都下水道局 中部下水道事務所 芝浦水再生センター)
  • 田中 武志
    東京都水道局 東村山浄水管理事務所技術課
  • 栗田 翔
    東京都水道局 総務部施設計画課
  • 橘高 雷太
    東京都水道局 朝霞浄水管理事務所三園浄水場
  • 市川 豊
    東京都水道局 東村山浄水管理事務所玉川浄水場
  • 吉澤 健一
    東京都水道局 多摩水道改革推進本部 調整部 水質管理担当課長
  • 宮川 修
    東京都水道局 水質センター 検査課長

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Rapid Simultaneous Analytical Methods for Pesticides by SPME-GC-MS/MS and LC-MS/MS
  • SPME-GC-MS/MS 、 LC-MS/MS オ モチイタ ノウヤクルイ ノ ジンソク ナ イッセイ ブンセキホウ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

水質管理目標設定項目である農薬類は物質の特性により検査方法が異なるうえ、複雑な前処理が必要な検査方法もあるため、検査結果が得られるまでに長時間を要し、水質事故時の迅速な対応に支障をきたす恐れがあった。本研究では、固相マイクロ抽出-ガスクロマトグラフ質量分析計(SPME-GC-MS/MS)と液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)の2種類の分析機器を用いて前処理を簡略、自動化し、水質事故に対応可能な農薬類の迅速な一斉分析方法の開発を行った。開発した2つの分析方法を用いることで合計196物質が検出でき、147物質は真度50~150%、変動係数30%以下で定量可能である。また、分析時間は合計約2.5時間であり、農薬類を迅速に検出することが可能となり、水質事故対応力の向上に寄与した。

収録刊行物

  • 水道協会雑誌

    水道協会雑誌 89 (4), 2-13, 2020-04-01

    公益社団法人 日本水道協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ