分光電気化学測定法による導電性高分子インクの式量電位の評価

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タイトル別名
  • Spectroelectrochemical Evaluation of the Formal Potentials of the Conducting Polymers
  • ブンコウ デンキ カガク ソクテイホウ ニ ヨル ドウデンセイ コウブンシ インク ノ シキリョウ デンイ ノ ヒョウカ

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抄録

<p>導電性高分子を固体電極に被覆した導電性高分子被覆電極は,有機相中の参照電極や全固体型イオンセンサーの内部電極の候補として古くから研究されてきた.近年では,導電性高分子インクを用いた安価で使い捨て可能なプリントイオンセンサーの開発が進められており,産業的にも広く注目を集めている.しかし,導電性高分子を被覆した電極は,電位測定型イオンセンサーへの応用に耐えうるだけの電位安定性を示さないことが課題となっている.著者らは,これまで,導電性高分子が50% 酸化されるとき,すなわち導電性高分子の式量電位を印加すると,導電性高分子被覆電極の電位が最も安定することを報告している.本研究では,導電性高分子としてpoly(3,4-ethylenedioxythiophene)(PEDOT)を選び,電解重合PEDOTに加えてPEDOTに関連する市販の導電性高分子インク2種類について,PEDOTの式量電位と酸化状態を調査した.PEDOTの式量電位は,PEDOTで被覆されたガラス電極に電位を印加し,PEDOTの酸化還元にともなう吸収スペクトルの変化と印加電位との関係から見積もった.印加電位を反映した吸収スペクトル成分の抽出には,主成分分析(principal component analysis, PCA)を利用した.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 69 (12), 723-730, 2020-12-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (1)*注記

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