人工膝関節置換術患者における非術側の筋力と関節可動域の基準範囲

  • 伊藤 秀幸
    宝塚医療大学 和歌山保健医療学部 リハビリテーション学科 山口大学大学院 医学系研究科
  • 市原 清志
    山口大学大学院 医学系研究科
  • 天野 徹哉
    常葉大学 保健医療学部 理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Reference Intervals of Muscle Strength and Motion Range of the Knee Joint on the Side Opposite to Knee Arthroplasty
  • ジンコウ シツカンセツ チカンジュツ カンジャ ニ オケル ヒジュツガワ ノ キンリョク ト カンセツ カドウイキ ノ キジュン ハンイ

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抄録

<p>〔目的〕人工膝関節置換術患者における日常生活活動(ADL)の回復には,非術側の膝機能評価は重要である.そのため膝筋力と関節可動域の基準範囲を,術前後の値に影響する要因を考慮して設定する.〔対象と方法〕人工膝関節置換術患者のうち反対側に同手術の既往があるものを除いた390名を対象とし,膝伸展・屈曲筋力と伸展・屈曲関節可動域を測定した.変動要因の評価を実施し,群間差指数(SDR)を算出し,0.3を層別化の基準とした.〔結果〕SDR値から,各筋力は性別により,各関節可動域は膝関節症が片側性か両側性かにより層別化が必要と判断した.筋力はBox-Cox式のパラメトリック法により,関節可動域はノンパラメトリック法により基準範囲を設定した.〔結語〕非術側の膝機能の基準範囲は,術後患者の膝機能評価に役立つ.</p>

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参考文献 (14)*注記

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