書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Huge Hepatocellular Adenoma with an Elevated Serum PIVKA-II Level Treated with Hepatectomy
この論文をさがす
説明
<p>症例は18歳の男性で,健診でのγ-GTP高値と近医での腹部超音波検査で肝外側区に巨大腫瘤を認め,当院を紹介受診した.Dynamic CTで肝外側区に動脈相で濃染され,平衡相で造影効果が遷延する最大径18 cmの腫瘤を認めた.PIVKA-IIは481 mAU/mlと高値であった.肝細胞腺腫(hepatocellular adenoma;以下,HCAと略記)を第一に考えたが,肝細胞癌の可能性も除外できず,破裂の危険性も鑑みて切除の方針とし,肝左葉切除を施行した.病理組織検査では,HCAと診断された.免疫染色検査では,CD34(+),SAA(+),β-catenin(−),L-FABP(−)でinflammatory typeと分類された.術後経過は良好であり,第7病日に退院した.若年男性の巨大肝腫瘤の鑑別診断としてHCAも念頭に置く必要があり,外科的切除は診断および治療に寄与すると考えられた.</p>
収録刊行物
-
- 日本消化器外科学会雑誌
-
日本消化器外科学会雑誌 54 (4), 253-261, 2021-04-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390569302468914688
-
- NII論文ID
- 130008030436
-
- ISSN
- 13489372
- 03869768
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可