理科教育における工業に関する教材の取扱いと新たな展開

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  • リカ キョウイク ニ オケル コウギョウ ニ カンスル キョウザイ ノ トリアツカイ ト アラタ ナ テンカイ

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抄録

理科教育における工業に関する教材の取扱いを考えるため,石油化学工業教材を典型例にして調査・分析を行った。はじめに,高等学校学習指導要領理科編および化学教科書・教師用指導書の記述内容を分析した。その結果, 3点が明らかになった。(1 )石油化学工業教材は,石油化学原料および製品に関連づ、けられて記述される傾向にあった。(2)一貫して関連づけられた化学原理は,分留,クラッキング等々で、あった。(3)教科書執筆者には,純粋自然科学の学問体系に基づいた系統性の観点から当該教材の取扱いに賛否があった。つぎに,現代理科カリキュラム論のトレンドである,コンテクストベースドアプローチによる海外の高等学校化学教科書の石油化学工業教材を分析した。その結果,これらの教科書には筋書きを重視する共通性が確認された。

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