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- 元 笑予
- 東京学芸大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- On situational factors promoting bystanders’ aid response to bullying in China
- チュウゴク ニ オケル イジメ ボウカンシャ ノ エンジョ コウドウ オ ソクシン スル ジョウキョウ ヨウイン ニ ツイテ
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説明
本研究では,中国におけるいじめの傍観者がいじめに対してとる多様な対応方略を探索的に明らかにすることを目的とした。また,いじめ場面の傍観者はどのような条件があれば,援助者に変わることができるのか,傍観者が援助者に変わることを促進する状況要因を明らかにすることを目的とした。中国の高校生及び大学生を対象とし,シナリオ法を用いた質問紙調査を行った。男女差を考慮して,男女別に,集団性(個人・集団)(被験者間要因)と被害者の特徴(よい・よくない)(被験者間要因)を独立変数,援助行動を従属変数(被験者要因3水準)としての2要因被験者間要因の分散分析を行った。その結果,「被害者の特徴」,「加害者の集団性」,「言語的いじめ」という3状況要因が示されることが明らかになった。考察では,この3要因について,傍観者が援助者に変わることに寄与する条件を検討した。
収録刊行物
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- 教育実践学研究
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教育実践学研究 22 (0), 37-51, 2019
教育実践学会