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- ユリア アニタ
- 筑波大学 生命環境科学研究科
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- アグスタ サモドラ プトラ
- 筑波大学 生命環境科学研究科
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- 谷藤 渓詩
- 筑波大学 生命環境科学研究科
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- 中川 明子
- 筑波大学 生命環境科学研究科
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- 大井 洋
- 筑波大学 生命環境科学研究科
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- エヴェリン エヴェリン
- リアウ大学工学部 紙パルプ工学科
書誌事項
- タイトル別名
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- 日本語訳 チーク材抽出物を添加したユーカリ材のクラフト蒸解とパルプに残留する2-メチルアントラキノンの定量
- ニホンゴ ヤク チークザイ チュウシュツブツ オ テンカ シタ ユーカリザイ ノ クラフト ジョウカイ ト パルプ ニ ザンリュウ スル 2-メチルアントラキノン ノ テイリョウ
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説明
<p>アントラキノン(AQ)は紙パルプ工業で蒸解助剤として使用されている。しかし,国際がん研究機関(IARC)はAQを「発がん性の可能性がある」物質に分類し,ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は,食品と接触する紙板紙の製造でのAQ使用の承認を取り消している。この問題に対処するために,本研究ではチーク(Tectona grandis)材の天然アントラキノンである2-メチルアントラキノン(2-MAQ)を取り上げた。ユーカリ・グロブラス(Eucalyptus globulus)材を用いて2-MAQ添加率0.03%,活性アルカリ添加率15-19%とし,145℃で3時間のクラフト蒸解を行ったところ,55.5-58.1%の収率でパルプが得られた。ミャンマー産チーク材アセトン抽出物を添加したクラフト蒸解では,化学合成品の2-MAQを用いた結果と比較してパルプ収率が1.6%増加し,カッパー価は2ポイント減少した。微生物を用いる変異原性試験(エームズ試験)の結果は,2-MAQは陰性で変異原性が無いことを示唆している。未漂白パルプおよび酸素漂白パルプには,それぞれ0.40-2.90および0.21-0.39ppmの残留2-MAQが含まれていたが,完全漂白パルプでは2-MAQは検出されなかった。すなわち,このパルプは食品包装用の紙板紙の原料として安全であると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 75 (2), 164-173, 2021
紙パルプ技術協会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390569382247811968
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- NII論文ID
- 130008032823
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- NII書誌ID
- AN00379952
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- NDL書誌ID
- 031275301
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可