当クリニックにおける受診状況から見た地域の言語聴覚士に対するニーズの実態

  • 岡野 由実
    目白大学耳科学研究所クリニック 目白大学保健医療学部言語聴覚学科 筑波大学人間系
  • 富澤 晃文
    新潟医療福祉大学リハビリテーション学部言語聴覚学科
  • 池田 泰子
    目白大学耳科学研究所クリニック 目白大学保健医療学部言語聴覚学科
  • 坂崎 弘幸
    目白大学耳科学研究所クリニック 目白大学保健医療学部言語聴覚学科
  • 角田 玲子
    目白大学耳科学研究所クリニック 目白大学保健医療学部言語聴覚学科
  • 伏木 宏彰
    目白大学耳科学研究所クリニック 目白大学保健医療学部言語聴覚学科

書誌事項

タイトル別名
  • Needs for Speech Therapy at Our Clinic and the Roles of Speech-Language-Hearing Therapists in ENT Clinics

この論文をさがす

抄録

<p>言語聴覚士を雇用する耳鼻咽喉科クリニックは全国的に非常に限られている現状がある.地域の言語聴覚士に対するニーズと耳鼻咽喉科クリニックにおける言語聴覚士の役割を検討するため,当クリニックにおける言語聴覚療法および補聴器外来対象者の診療録を後方視的に分析した.<br>地域の言語聴覚士へのニーズは小児の言語発達や構音,吃音,さらには加齢性難聴への対応など多岐にわたり,特に小児の相談が多い傾向を示した.地域のクリニックという身近さから,ホームページを見て自発的に相談にいたるケースが多く,遠方より来院するケースもあり,地域の耳鼻咽喉科クリニックにおける言語聴覚士に対するニーズの高さが示された.耳鼻咽喉科医と言語聴覚士が協働することで診療の質の向上を図ることができ,今後言語聴覚士の雇用が要請されているといえる.雇用にあたっては設備面や費用面,人員の不足,言語聴覚士の研修制度などに課題があることが示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ