ADHDやASDのある大学生の認知特性とこれに関連する方略評価についての検討 ―DN-CAS認知評価システムの年齢外適用を通して―

  • 青木 真純
    筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター
  • 佐々木 銀河
    筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター 筑波大学人間系
  • 中島 範子
    筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター
  • 岡崎 慎治
    筑波大学人間系
  • 竹田 一則
    筑波大学人間系

書誌事項

タイトル別名
  • Cognitive Profiles Based on PASS Theory and Strategy Characteristics as Measured by the Das-Naglieri Cognitive Assessment System: University Students With ADHD and ASD
  • ADHD ヤ ASD ノ アル ダイガクセイ ノ ニンチ トクセイ ト コレ ニ カンレン スル ホウリャク ヒョウカ ニ ツイテ ノ ケントウ : DN-CAS ニンチ ヒョウカ システム ノ ネンレイ ガイ テキヨウ オ トオシテ

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説明

<p>ASD、ADHDのある大学生に対してDN-CAS認知評価システムを年齢外適用し、知能のPASSモデルに基づく神経心理学的な認知特性ならびに「プランニング」の下位検査遂行中の使用方略の特徴を明らかとすることを目的とした。その結果、ADHD群は「注意」の得点が定型発達学生(TD)群と比べて低く、ADHD群の中核症状である注意制御の困難さを反映したものと考えられた。また、使用方略の特徴について、ADHD群、ASD群ともに「プランニング」の標準得点はTD群との差がみられなかったが、ADHD群では報告方略数が少なく、かつ方略得点が低いことから、方略を意識化して選択し、使用するようなセルフモニタリングの弱さが推察された。また、ASD群では、方略数には差がみられなかったものの、方略得点が低かったことから、TD群の多くが使用する方略とは異なる方略を使用した学生が多かったことを示すものと推察された。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 58 (3), 165-175, 2020-11-30

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (22)*注記

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