全国がん診療連携拠点病院でのリンパ浮腫外来における運動療法の実態調査

  • 石井 瞬
    道ノ尾みやた整形外科リハビリテーション科
  • 夏迫 歩美
    長崎大学病院リハビリテーション部
  • 福島 卓矢
    国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科
  • 神津 玲
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻理学療法学分野
  • 宮田 倫明
    道ノ尾みやた整形外科リハビリテーション科
  • 中野 治郎
    関西医科大学リハビリテーション学部

書誌事項

タイトル別名
  • Multi-center Survey of Exercise Status in Patients with Lymphedema Treated on an Outpatient Basis

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説明

<p>【目的】本研究の目的は,リンパ浮腫外来における圧迫下の運動療法の実施状況と,その実施が抱える問題点を把握することである。【方法】リンパ浮腫外来を実施している全国のがん診療連携拠点病院を対象に,リンパ浮腫ケアの実践内容,運動療法の実施内容,リハビリテーション(以下,リハビリ)スタッフとの連携の有無,運動療法の実施が抱える問題点についてアンケート調査を行った。【結果】リンパ浮腫外来で運動療法を実施している施設は14.2% であった。運動療法を実施できない問題点として「知識・技術のあるスタッフの不足」,「診療時間の不足」,「連携不足」などが挙げられ,運動療法を実施している施設はリハビリスタッフ数が多かった。【結論】今回の調査結果から,リンパ浮腫外来で運動療法を実施するためには専門的な知識をもったリハビリスタッフを育成,増員する必要があることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 48 (3), 330-336, 2021

    一般社団法人日本理学療法学会連合

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