液体油脂がエマルジョン型ソーセージの物性と構造に与える影響

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  • Effect of Liquid Oil on Physical Properties and Structure of Emulsion-type Sausages
  • エキタイ ユシ ガ エマルジョンガタ ソーセージ ノ ブッセイ ト コウゾウ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

<p>重合リン酸塩を使用しないエマルジョン型ソーセージにおいて,液体油脂添加が弾力に与える影響を調べた.液体油脂としては,中鎖脂肪酸油脂(カプリル酸約99 %含),サフラワー油(オレイン酸約76 %含),サフラワー油(リノール酸約71 %含)を用い,精製ラードに各液体油脂をそれぞれ10~70 wt%加えた混合油脂を作製した.混合油脂の粘度を測定した結果,いずれの混合油脂も粘度が低下した.それぞれの混合油脂を添加したソーセージのクッキングロスは,重合リン酸塩の有無および液体油脂の種類にかかわらず,有意差は無かった.また,ソーセージの硬さと弾力をテクスチャアナライザで測定した結果,硬さについては混合油脂の添加効果は無かったが,弾力性については液体油脂配合量が増えるほど向上した.さらにいずれの液体油脂についても,混合油脂粘度と弾力性には高い相関性が認められた.ソーセージのタンパク質をFITCで染色して蛍光顕微鏡で観察した結果,混合油脂配合ソーセージは重合リン酸塩使用品よりもタンパク質構造が緻密であった.</p>

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