慢性閉塞性肺疾患患者の体組成,身体機能,日常生活動作能力,生活の質および身体活動量は呼吸困難の程度によって違いがあるのか?

  • 小谷 将太
    大阪府結核予防会大阪病院リハビリテーション科
  • 大庭 潤平
    大阪府結核予防会大阪病院リハビリテーション科 京都橘大学大学院健康科学研究科
  • 久保 智史
    大阪府結核予防会大阪病院リハビリテーション科
  • 園山 伸枝
    大阪府結核予防会大阪病院リハビリテーション科
  • 濃添 建男
    大阪府結核予防会大阪病院リハビリテーション科
  • 奥田 みゆき
    大阪府結核予防会大阪病院呼吸器内科
  • 前倉 俊也
    大阪府結核予防会大阪病院呼吸器内科
  • 松本 智成
    大阪府結核予防会大阪病院呼吸器内科
  • 堀江 淳
    京都橘大学大学院健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Do body composition, physical function, activities of daily living, quality of life, and physical activity of chronic obstructive pulmonary disease patients differ according to the degree of dyspnea?
  • マンセイ ヘイソクセイ ハイ シッカン カンジャ ノ タイソセイ,シンタイ キノウ,ニチジョウ セイカツ ドウサ ノウリョク,セイカツ ノ シツ オヨビ シンタイ カツドウリョウ ワ コキュウ コンナン ノ テイド ニ ヨッテ チガイ ガ アル ノ カ?

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説明

<p>【目的】慢性閉塞性肺疾患患者の体組成,身体機能,日常生活動作能力(Activities of Daily Living:以下,ADL),生活の質(Quality of Life:以下,QOL)および身体活動量は呼吸困難の程度によって違いがあるのかを検証すること。</p><p>【方法】対象は安定期慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:以下,COPD)患者25人。測定指標は体組成,筋力,運動耐容能,栄養,ADL,QOL,身体活動量とした。呼吸困難の群分けは,修正MRC息切れスケール(The Modified Medical Research Council Dyspnea Scale:以下,mMRC scale) 0~1を軽度呼吸困難群,mMRC scale 2~4を重度呼吸困難群とした。</p><p>【結果】軽度呼吸困難群10人,重度呼吸困難群15人であり,下肢・体幹筋量,骨格筋量指数,および漸増シャトルウォーキングテスト歩行距離,長崎大学呼吸器疾患ADL質問票の各点数,日内の歩数,歩行時間,各活動量,3メッツ以上活動時間,週間活動量は軽度呼吸困難群が有意に高値を示し,COPD Assessment Test,St. George’s Respiratory Questionnaireの各点数は軽度呼吸困難群が有意に低値であった。</p><p>【結論】呼吸困難の強いCOPD患者は筋量や運動耐容能,ADL,QOLが低下しており,身体活動量が少ないことが示された。</p>

収録刊行物

  • 総合理学療法学

    総合理学療法学 1 (0), 17-24, 2021

    一般社団法人 大阪府理学療法士会生涯学習センター

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