LSCに必要な腹腔鏡手術ベーシックテクニック

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  • Pelvic organ prolapse, Laparoscopic sacrocolpopexy, Basic surgical technique

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抄録

<p> 本邦で広く行われているフランス式腹腔鏡下仙骨膣固定術 (Laparoscopic sacrocolpopexy : LSC) は, 多くの手術工程がある運針操作の多い高難度の術式である. 当院では, 手術操作がスムーズに行なえ再発率を下げる数々の工夫を行っている. 本稿では, LSCに必要な基本手技, ミュゾー鉗子とヘガール頸管拡張器を利用した子宮マニプュレーター, ワーキングスペース確保のための直針付き糸によるS状結腸の吊り上げ法, 当科が工夫したガーゼやエンドラクターJTMによる腸管の受動法, 膀胱や腟断端の直針付き糸による吊り上げ法, 膀胱内エアー注入下の前腟壁剥離法, 安全な後腟壁剥離法, 再発を低減する高位ダグラス腹膜閉鎖法, 『central road』による 医原性SUIを作らない子宮頸部挙上法, 通常第二助手が行う子宮腟上部切断時のマニプュレーター保持や前後腟壁剥離時のスパーテル保持を代用するオクトパスTMの使用法, 助手の負担を軽減し画像のブレをなくすカメラホルダー (ロックアームTM) の紹介など, LSCを行う上で知っておくと役立つテクニックについて解説する.</p>

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