材料研究の逆問題と機械学習

  • 吉田 亮
    大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 統計数理研究所 国立研究開発法人物質・材料研究機構 総合研究大学院大学 複合科学研究科
  • 岩山 めぐみ
    総合研究大学院大学 複合科学研究科 株式会社ダイセル
  • グォ チョンリャン
    大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 統計数理研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Machine learning for inverse problems in materials research
  • ザイリョウ ケンキュウ ノ ギャクモンダイ ト キカイ ガクシュウ

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抄録

<p>材料研究の逆問題への機械学習の適用例を紹介する.順問題の目的は,系の入力に対する出力の予測である.例えば,入力変数は材料の構造,出力変数は物性に相当する.逆問題では,出力の目標値を所与とし,それを近似的に満たす入力を求める.これ自体は何の変哲もないデータ解析のワークフローであるが,材料研究のデータ解析の特殊性は変数の高次元性と特殊性にある.一般に候補材料の探索空間は極めて広大である.また多くの場合,組成,分子,結晶構造のように固定長ベクトルによる数値化が非自明な問題を取り扱うことになる.本稿では,筆者らの近年の取り組みを中心にさまざまな実例を紹介しながら,逆問題を解く機械学習のエッセンスを解説する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 90 (7), 428-432, 2021-07-05

    公益社団法人 応用物理学会

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