内視鏡にて虫体摘除し,保存的に治療し得たアニサキスによる結腸腸重積の1例

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  • INTUSSUSCEPTION SECONDARY TO COLONIC ANISAKIASIS TREATED WITH ENDOSCOPIC EXTRACTION OF THE PARASITE: A CASE REPORT

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抄録

<p>症例は69歳女性.夕食時に鯖を生食,翌日昼より心窩部痛を自覚し,血便も出現したため当科紹介受診.造影CTにて横行結腸を先進部とする腸重積を認めた.腸管血流障害を認めず,透視下に緊急CSを施行した.横行結腸に重積を認め,内視鏡的な整復は不可能であった.内筒は高度に浮腫をきたしており,粘膜に刺入し体動する白色線状の虫体を認めたため,大腸アニサキスによる腸重積と診断し,虫体を生検鉗子で摘除した.保存的に経過観察し,第2病日以降腹痛は軽快,第3病日の腹部CTでは腸重積は改善した.第8病日にCS再検し,肝彎曲部に粘膜腫脹を伴う潰瘍病変を認めたが,重積は解除されていた.</p>

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