日本における移植コーディネーターの現状と課題

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タイトル別名
  • Current circumstances and challenges of organ transplant coordinators in Japan

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抄録

【目的】我が国の臓器獲得移植コーディネーター (Certified Procurement Transplant Coordinator:CPTC) の現状・実態と問題点を把握し,改善点について検討することを目的とした.<br> 【対象と方法】回答が得られた現職の CPTC として活動している者35名とかつて CPTC として活動していた者7名,47都道府県の臓器移植事業担当者を研究対象者とし,質問紙による調査をおこなった.<br> 【結果】現職の CPTC は「雇用体制への不安」,「臓器提供数の地域格差による経験不足」を感じ,「教育体制の充実」を求めていた.かつて CPTC として活動していた者の辞職理由も同様であった.臓器移植事業担当者は,臓器移植対策事業を「評価していない」と回答し,予算獲得のための説得材料となる評価基準はみられなかった.<br> 【結論】CPTC の統一した身分保障を基盤とし,地域の現状に応じた教育体制の構築が必要であると考えられた.

収録刊行物

  • 弘前医学

    弘前医学 63 (1), 1-11, 2012

    弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会

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