犯罪性の低減に影響する心理要因の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Research on reduction of criminality by psychological factors
  • 犯罪性の低減に影響する心理要因の検討 : 10代後半のデータをもとに
  • ハンザイセイ ノ テイゲン ニ エイキョウ スル シンリ ヨウイン ノ ケントウ : 10ダイ コウハン ノ データ オ モト ニ
  • ―Based on data during adolescence―
  • ―10代後半のデータをもとに―

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説明

<p>本研究は,年齢―犯罪曲線が示している10代後半の犯罪性の低減について確認し,その要因分析を行うため,少年鑑別所退所少年1,544人に対して,最長1,612日間の追跡調査を行い,再非行の有無(少年鑑別所への再入の有無)を調べて犯罪性の低減を男女別・年齢別に確認するとともに,MJCAの下位尺度との関連性を把握することによって犯罪性低減の主たる要因について調べた。その結果,少年鑑別所への再入率は男子26.0%,女子18.3%で,男女別,年齢別に再入状況を比較したところ,男子では,有意な年齢効果が確認され,男子の再非行要因は女子よりも幅広い領域に及んでいた。さらに,男子について,年齢別に再非行要因を比較したところ,各年齢における再非行要因はそれぞれ異なっていて,加齢に伴う犯罪性の低減は,単一の主たる要因の影響によって変化するというよりもむしろ,各年齢によって強く影響を及ぼす要因は異なるものと推察された。</p>

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