精神症状が著明に回復したバセドウ病手術症例

DOI Web Site 参考文献2件 オープンアクセス
  • 山根 有希子
    大阪市立総合医療センター耳鼻いんこう科・頭頸部外科
  • 花本 敦
    大阪市立総合医療センター耳鼻いんこう科・頭頸部外科
  • 杉本 美香子
    大阪市立総合医療センター耳鼻いんこう科・頭頸部外科
  • 中村 恵
    大阪市立総合医療センター耳鼻いんこう科・頭頸部外科
  • 三代 康雄
    大阪市立総合医療センター耳鼻いんこう科・頭頸部外科
  • 愛場 庸雅
    大阪市立総合医療センター耳鼻いんこう科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of surgery for Basedow’s disease with marked recovery of psychiatric symptoms

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説明

われわれはバセドウ病による精神症状の為,早急な手術を必要とした症例を経験したので報告する。<br>症例は37歳女性。2年前にバセドウ病と診断され投薬加療されたが,副作用の為自己中断した。2か月前に鬱病と診断され投薬加療されるも,精神症状は増悪した。バセドウ病の治療目的に当院受診。精神症状が強く医療保護入院が必要で,原因はバセドウ精神病と考えられた。早期の甲状腺機能の改善が必要だったが,副作用の為薬物療法が困難だった。その為無期ヨウ素で甲状腺機能を正常化後,速やかに甲状腺全摘術を施行し精神状態は安定した。バセドウ精神病では早期の外科的介入が必要な場合もあり,頭頸部外科医として病態の理解と対応が必要である。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 31 (1), 51-55, 2021

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (2)*注記

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