当院における大腸憩室出血の外科治療症例の検討

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  • Surgical Treatment of Colonic Diverticular Bleeding

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<p>目的:大腸憩室出血治療の現状を調査し,外科治療必要症例の頻度や臨床的特徴を検討した.対象と方法:2010年1月から2020年4月までに当院で経験した大腸憩室出血194例を対象とし後方視的に検討した.結果:手術は7例(4%)に行われていた.手術理由は内視鏡止血困難5例,内視鏡+IVR治療困難2例,循環動態不安定3例であった(重複あり).全例とも上行結腸で,経過中にショック状態となり輸血を受けていた.手術は開腹の結腸右半切除が行われていた.左右結腸の多発例で,抗凝固薬を内服していた1例は術後3年間に3度血便を認めたが保存的に治癒した.結語:当院における憩室出血治療は概ねガイドラインに沿って行われていた.手術例では,ショック状態で輸血例であったが,周術期治療成績は良好であった.切除範囲については術後のQOLを考慮に入れた総合的な判断が必要と考えられた.</p>

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