書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of switching from dopamine agonists to zonisamide on psychiatric and motor symptoms in patients with Parkinson’s disease
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説明
<p>ドパミンアゴニスト(dopamine agonist,以下DAと略記)が原因で幻覚・妄想を発現したと考えられるレボドパ服用中のパーキンソン病(Parkinson’s disease,以下PDと略記)患者11例に対し,DA減量・中止と同時にゾニサミドを新規投与し,精神・運動症状への影響を評価した.その結果,MDS-UPDRS Part 1.2(幻覚と精神症状)及びPart 3(運動症状)のベースラインから12週後のスコア変化量(LS Mean ± SE)はそれぞれ−2.4 ± 0.2,−5.1 ± 0.9であり,共に有意なスコア低下が認められた.以上の結果から,幻覚・妄想の発現・増悪への対処としてDAの減量・中止した時のゾニサミド追加療法は,PD患者の精神・運動症状のコントロールに有用な戦略になる可能性が考えられた.</p>
収録刊行物
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- 臨床神経学
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臨床神経学 61 (7), 449-455, 2021
日本神経学会