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- 岸本 史直
- 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of Photofunctional Materials Using Inorganic Nanospace
- ナノ クウカン オ リヨウ シタ ヒカリ キノウセイ ザイリョウ ノ カイハツ
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抄録
カーボンニュートラル社会の構築に向けて,太陽光エネルギーの積極的利用・貯蔵は中核を成す課題である。他方,ユニークな光機能を有する材料は,Society 5.0を支える新たなデバイスやセンサーを実現する。すなわち,「光を操る」ことはエネルギー・材料化学のホットトピックスである。本稿では,精密設計された層状ナノ空間への発光性有機分子の充填による,光エネルギーの自在変換を可能とする光機能性材料の開発例を述べる。(1)ナノシート積層型ベクトル電子移動系による光触媒作用:チオールエンクリック反応によって創出したチタン酸ナノシートとタングステン酸ナノシートの交互積層構造の層間にRu(bpy)32+を導入することで,可視光照射によるRu(bpy)32+を介したタングステン酸からチタン酸へのZ-Scheme型電子移動と,水素生成光触媒反応の実証に成功した。(2)層間アップコンバージョンによる光触媒の駆動:粘土層間に有機分子を充填することで,従来困難であった水・酸素共存中で緑色光から青色光への短波長変換が可能なフォトン・アップコンバージョン材料を開発した。この材料を用い,太陽光中の主成分である長波長光を利用して,短波長光下でのみ作用する光触媒を駆動させることに成功した。(3)「触媒的脱アミノ化法」によるナノ空間への無置換アレーン充填法による光機能材料設計:粘土層間およびゼオライト細孔内に導入したアレーンアンモニウムの脱アミノ化反応によるナノ空間への無置換アレーンの充填法を開発した。この無置換アレーンは粘土層間で安定ラジカルとして存在し,スチレン重合の開始剤として機能し,高分子末端に直接アリール基が結合した光機能性ポリスチレンを得ることに成功した。ゼオライト細孔内の無置換アレーンの発光色は,ゼオライトの閉じ込め効果を受けて変化し,ゼオライトホストの設計によって有機EL材料に最適な発光色を得ることができた。
収録刊行物
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- ゼオライト
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ゼオライト 38 (3), 52-40, 2021-07-15
一般社団法人日本ゼオライト学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390570419711824384
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- NII論文ID
- 40022655282
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- NII書誌ID
- AN10194079
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- NDL書誌ID
- 031619307
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- ISSN
- 09187774
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可