遊休農地における耕耘処理がエゾヤマザクラ植栽木の主軸枯れと萌芽の成長に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Plowing on Trunk Death and Sprout Growth in Planted <i>Prunus sargentii</i> in an Abandoned Agricultural Field
  • ユウキュウ ノウチ ニ オケル コウウンショリ ガ エゾヤマザクラショクサイモク ノ シュジク カレ ト ホウガ ノ セイチョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>遊休農地の活用策の一つとして植樹が挙げられるが,当該地では表層に硬盤が形成されていることがあり,植栽木の生残・成長に悪影響を及ぼすことがある。本研究では,エゾヤマザクラ植栽木の主軸の枯死・萌芽と土壌貫入抵抗の関係について調査した。畑地として利用されていた遊休農地内において,耕耘を行った区画と耕耘をしなかった区画を調査対象とした。耕耘処理区の深さ0.1 mまでのNc値は無処理区(対照)の値より低い値であり,耕耘処理で硬盤が破壊されたことが示唆された。調査木の主軸の枯死は,耕耘処理の方が無処理区よりも少なかった。主軸枯れした調査木では萌芽が生じる傾向にあり,萌芽枝の成長量は0.1 mまでのNc値が低いほど高い値を示す傾向であった。したがって,遊休農地において植栽を行う際には,表土層での耕耘処理を行うことが有効である。</p>

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