長期入院中に発達支援的介入を行った屈曲肢異形成症の一例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Developmentally Supportive Interventions for a Child with Campomelic Dysplasia
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説明
<p>【目的】胎児骨系統疾患である屈曲肢異形成症(以下,CD)は,周産期に死亡する重症例が多いが,明確な生命予後や長期生存例の機能予後は不明で,理学療法を行った報告はない。今回,長期入院中のCD 児に対し,発達支援を行ったため報告する。【症例】在胎38 週5 日体重2,951 g で出生。肺低形成,軟口蓋裂,扁平喉頭,舌後退,気管軟化のため出生時から人工呼吸管理,経管栄養,吸引を要した。股関節脱臼,反張膝,足部変形を認めた。低緊張で,自力での姿勢変換は困難であり,座位は好まなかった。【経過】生後2 ヵ月より理学療法開始。脳血管疾患等リハビリテーションの標準的算定日数超過後も積極的介入が必要と判断し,介入頻度を増やして自宅退院まで継続した。結果,寝返りを獲得,座位時間が延長し,認知面の発達も認めた。【結論】医療的ケアを要する重症度の高い症例に対する介入は,発達促進だけでなく,家族との愛着形成も促し自宅退院の支援につながると考える。</p>
収録刊行物
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- 理学療法学
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理学療法学 48 (4), 420-426, 2021
一般社団法人日本理学療法学会連合
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390570574766768768
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- NII論文ID
- 130008076545
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- ISSN
- 2189602X
- 02893770
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可