救急救命士の静脈路確保成否因子に基づく講習会の効果

  • 中村 秀明
    帝京平成大学大学院健康科学研究科病院前救急医療学分野
  • 阪本 奈美子
    帝京平成大学大学院健康科学研究科病院前救急医療学分野
  • 染谷 康子
    帝京平成大学大学院健康科学研究科病院前救急医療学分野
  • 矢島 務
    帝京平成大学大学院健康科学研究科病院前救急医療学分野
  • 刈間 理介
    帝京平成大学大学院健康科学研究科病院前救急医療学分野
  • 鈴木 宏昌
    帝京平成大学大学院健康科学研究科病院前救急医療学分野 BANDOメディカルコントロール協議会

書誌事項

タイトル別名
  • Educational effect of related factors of the successful peripheral intravenous cannulation for paramedic
  • キュウキュウ キュウメイシ ノ ジョウミャクロ カクホ セイヒ インシ ニ モトズク コウシュウカイ ノ コウカ

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抄録

<p>目的:静脈路確保成否因子に沿った講習会の教育効果を明らかにすること。方法:BANDOメディカルコントロール協議会において,2018年8月1日〜2019年10月31日までの15カ月間のうち静脈路確保が実施された688症例を本研究の対象とした。講習会では,成否因子に基づき血管透過モデルを自作し,静脈の走行をイメージさせる教育を行った。その後,講習会前後に分類し静脈路確保成功率と所要時間を比較検討した。結果:講習会後,静脈路確保の成功率は53.8%(205/381)から62.9%(193/307)に有意に上昇した(p<0.01)。そのなかでもショック症例は51.0%(53/104)から75.6%(68/90)に有意に向上した(p<0.01)。講習会後のPIVC 所要時間は,2分58秒から2分22秒に有意に短縮し(p<0.05),低血糖症例の所要時間は3分から2分24秒に有意に短くなった(p<0.05)。結語:成否因子に沿った静脈路確保講習会は成功率と所要時間を改善する。 </p>

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