腹腔鏡下胆囊摘出術における3孔式と4孔式の短期治療成績の前向き比較研究

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  • Prospective Comparative Study of the Safety and Severity of Postoperative Pain between the 3-port and 4-port Technique for Laparoscopic Cholecystectomy

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抄録

<p>目的:腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)においてトロッカー数削減による疼痛軽減効果と安全性を検証する目的で,3孔式と4孔式LCの短期治療成績の前向き研究を行った.方法:LC患者370例中除外例65例を除いた305例を単純ランダム割り付けにて3孔式群と4孔式群に分けて検討した.創部痛と患者満足度をvisual analog scale(VAS)で評価した.結果:両群間の創部痛VASスコア,鎮痛剤使用回数,満足度VASスコア,手術時間,出血量,術後在院日数いずれも有意差を認めなかった.開腹移行と胆管損傷はなかったが,3孔式群の153例中3例で4孔式に移行し,3孔式の完遂率は,98%であった.結論:3孔式は,4孔式に比べて疼痛の軽減はみられなかったが,同等の安全性を認めた.3孔式は,LCの経験豊かな施設において,手術困難例に躊躇せずポートの追加を行うならば,LCの標準術式となりえる可能性があると思われた.</p>

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