下水汚泥の分離処理システムによるリン回収の取組み

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  • ゲスイ オデイ ノ ブンリ ショリ システム ニ ヨル リン カイシュウ ノ トリクミ

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<p> 下水からのリンの回収と資源化は従来から様々な取り組みが試みられている。例えば,下水からは凝集沈殿法,晶析法,選択的イオン吸着法,汚泥からはMAP法,HAP法,灰アルカリ抽出法などが一部で実施されている。しかしながら,これらのリン回収技術はコスト,操作性,回収率,製品化への品質要求等の課題が多く,広く採用されるには至っていない。一方,ここ数年,汚泥中のリン濃度は下水の高度処理化が進むに連れ経年的に上昇しており,特に焼却灰中のリン濃度はリン鉱石に匹敵するくらいに増加している。</p><p> 筆者らは下水処理過程で発生する生汚泥と余剰汚泥の成分比率の違いに着目し,生汚泥と余剰汚泥を分離して処理,焼却することにより,リン含有量の少ない生汚泥系焼却灰は従来通りセメント原料等の建築資材として利用し,リン含有量が多く重金属含有量の少ない余剰汚泥焼却灰はリン鉱石代替物として供給する手法について検討を行った。</p>

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