今,見直される粘土化学

  • 田村 堅志
    国立研究開発法人物質・材料研究機構機能性材料研究拠点 機能性粘土材料グループ

書誌事項

タイトル別名
  • イマ,ミナオサレル ネンド カガク

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抄録

<p>自然界で形成される粘土鉱物は,温度や圧力,pH値といった外部環境の影響をさまざまに受けながらも適度な安定性をもち,安全な物質として知られている。また,吸着特性,コロイド的性質など,そのユニークな性質が古くから人類に注目され,様々な形で利用されてきた物質でもある。近年,結晶の微細さゆえに解明が困難だった粘土鉱物の構造解析が進み,粘土鉱物に対する理解が深まり,上記性質を改良する技術,合成する技術が発達したことによって,隠れた特徴が新たに引き出されてきている。本稿では環境科学,惑星科学,材料科学の分野で躍進する新しい粘土化学を紹介する。</p>

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 68 (9), 368-371, 2020-09-20

    公益社団法人 日本化学会

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