低音域 DPOAE に関する検討

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タイトル別名
  • An Investigation of Low-Frequency Distortion Product Otoacousic Emission
  • テイオンイキ DPOAE ニ カンスル ケントウ

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抄録

<p> 500Hz の DPOAE を実際の測定結果と内耳モデルから検討した. 聴力正常者で f2/f1 比と DPOAE の実際の大きさの関係を調べたところ, ばらつきが大きかったが 500Hz では 1,000Hz より f2/f1 比が大きい場合に DP レベルが最大となった. 一次元の基底板伝送回路モデルを作成し, DPOAE を基底板での f1 と f2 の spacing pattern から発生するとみなして計算した. DPOAE の入出力特性や L1 L2 の差と DP レベルの関係からはモデルは妥当なものと考えられた. 基底板振動モデルで検討を行ったところ, f2/f1 比から見た DPOAE 測定の最適条件は 1,000Hz では f2/f1=1.22 で, 500Hz では f2/f1=1.26 であった. 500Hz の DPOAE 検査が正常者において確立できれば急性低音障害型感音難聴の病態解明などへの応用が期待できる.</p>

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参考文献 (13)*注記

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