バーガヴァタ・プラーナ1巻1章1節に対する<i>śleṣa</i>解釈――シュリーナータ・チャクラヴァルティー著『チャイタンニャ・マタ・マンジュシャー』註に基づいて――

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タイトル別名
  • <i>Śleṣa</i> Readings on <i>Bhāgavatapurāṇa</i> 1.1.1: Śrīnātha Cakravartī’s <i>Caitanyamatamañjuṣā</i> Commentary
  • Slesa Readings on Bhagavatapurana 1.1.1 : Srinatha Cakravarti's Caitanyamatamanjusa Commentary

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抄録

<p>シュリーナータ・チャクラヴァルティーは15世紀ベンガル地方の出身であり,ヴィシュヌ教ベンガル派のカリスマ的創始者チャイタンニャ師(1486~1534年)と同時代の人である.彼の書いたチャイタンニャ・マタ・マンジュシャーは,ベンガル派によって創作された数々のバーガヴァタ・プラーナ註釈書の中で最も時期が早いものの一つである.</p><p>この論文ではシュリーナータのバーガヴァタ・プラーナ1巻1章1節に対する註に焦点を当て,彼がśleṣaの技術を使うことで一つの節に対して三つの解釈を提供する課程を分析する.そしてこれらの解釈を14世紀にシュリーダラ・スワーミーによって叙述された,最も有名なバーガヴァタ註であるバーヴァールタ・ディーピカーと比較する.この比較によってシュリーナータのśleṣa読解術が単なる言葉遊びでなく,彼自身の神学的理解に基づいていることを指摘する.</p>

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