仰臥位時,仙骨部の体圧測定(実験研究)
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- ベッド,段ボールベッド,フロアーマット,ブルーシートの比較
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Abstract
寝たきりの合併症に褥瘡があり,仙骨部は褥瘡の好発部位である。自然災害時などに避難所で段ボールベットが利用される場面がある。本研究では今後の褥瘡予防に役立てる知見を得る目的で,研究協力が得られた5名に携帯型接触圧力測定器・PalmQ(パームQ®)を用いて,仰臥位で仙骨部の体圧測定を病院用ベッドと,段ボールベッド,ジョイント式フロアーマット,ブルーシート上で測定し比較した。仰臥位時,仙骨部の体圧(Mean±SD,25~75%,単位:mmHg)は病院用ベッド上(58.8±18.2,54~68)と比較し段ボールベッド上(103.2 ± 7.7,87~118,p=0.001),ジョイント式フロアーマット上(134.8± 57.9,90~193,p=0.001),ブルーシート上(153.2±37.9,140~181,p=0.001),それぞれ統計学的有意に高値であった。本研究の結果から,褥瘡予防の観点から,段ボールベット,ジョイント式フロアーマット,ブルーシートを使用する時に,寝具の利用と工夫,体位変換を頻回に行う,臥床時間を最小限にする等の体圧負荷軽減の対策が褥瘡予防のために重要であると考えられた。
Journal
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- The Sanyo Revew
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The Sanyo Revew 27 (0), 17-31, 2021
Sanyo Gakuen University & Sanyo Gakuen College
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390570852933895808
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- NII Article ID
- 130008086729
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- ISSN
- 24334561
- 13410350
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed