導入肥育素牛の気管支肺胞領域に認められた牛呼吸器病症候群原因菌及び牛RSウイルスと導入後の治療状況

  • 林 淳
    みやざき農業共済組合 山口大学大学院連合獣医学研究科
  • 石川 真悟
    山口大学大学院連合獣医学研究科 鹿児島大学共同獣医学部
  • 津曲 圭太
    山口大学大学院連合獣医学研究科 曽於農業共済組合
  • 藏前 哲郎
    山口大学大学院連合獣医学研究科 藏前動物病院
  • 帆保 誠二
    山口大学大学院連合獣医学研究科 鹿児島大学共同獣医学部

書誌事項

タイトル別名
  • Bovine Respiratory Disease Complex: Causative Organisms and Causative Viruses in Bronchoalveolar Regions of Introduced Fattening Cattle and Their Treatment Status after Introduction
  • ドウニュウ ヒイクソギュウ ノ キカンシ ハイホウリョウイキ ニ ミトメラレタ ギュウ コキュウキビョウ ショウコウグン ゲンインキン オヨビ ギュウ RS ウイルス ト ドウニュウ ゴ ノ チリョウ ジョウキョウ

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抄録

<p>市場導入肥育素牛から気管支肺胞洗浄液(BALF)を採取し,微生物学的に検査するとともに,供試牛の導入後治療状況を調査した.BALFからの細菌分離検査では,Pasteurella multocida 及びMycoplasma bovis が分離された.また,ウイルス遺伝子検査では牛Respiratory syncytial(RS)ウイルス遺伝子が検出された.供試牛の導入後治療状況を調査した結果,牛RSウイルス遺伝子が全頭に確認された牛群では導入後に牛呼吸器病症候群治療を受けるまでの期間が早かった.これらの知見は,導入後の牛の気管支肺胞領域に肺炎原因菌あるいは原因ウイルスが存在することを示しており,予防としてのワクチネーションの徹底や使用する抗菌剤の的確な選定を含め,治療方針の決定に重要であると考えられた.</p>

収録刊行物

参考文献 (17)*注記

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