システム同定モデルベースの測定端および操作端の異常診断フィルタ

書誌事項

タイトル別名
  • Fault Diagnosis Filter for Sensor and Actuator Based on System Identification Model
  • システム ドウテイ モデルベース ノ ソクテイ タン オヨビ ソウサ タン ノ イジョウ シンダン フィルタ

この論文をさがす

説明

<p>モデルベースの異常診断(FDI, Fault Detection and Isolation)はプロセスの数学モデルに基づく手法で,その中でもフィルタ型に分類される手法の基本原理は,未知入力オブザーバ(UIO, Unknown Input Observer)を用いた実機出力の推定誤差の監視である.UIOの特徴はプロセスモデリングの誤差に対するロバスト性にあり,FDIの精度向上に重要な役割を果たす.しかしその適用条件は厳しく,システム同定モデルには適用困難である.そのほかにも実用化の点ではFDIの自動化が避けて通れないものの,既往の研究は診断精度の向上が中心で,この点は見過ごされてきた.本研究はこれらの課題に対して,システム同定モデルをベースとした測定端と操作端のFDI手法およびこれを測定ノイズにロバスト且つプラントワイドに自動実行する,異常診断フィルタを提案する.提案の有効性は酢酸ビニルモノマー製造プロセスのシミュレータで実証し,大規模プロセスを分割してシステム同定して各モデルを組み合わせることで,プラントワイドなFDIが自動実行可能なことを示した.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 47 (5), 148-160, 2021-09-20

    公益社団法人 化学工学会

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ