四国4県におけるニホンザル適正管理計画の情報交換と共同展開の可能性

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抄録

<p>日時:2021 年7 月16 日(金) 13:00―15:00</p><p>形式:Zoom によるオンライン配信</p><p>2016年に環境省より、特定鳥獣保護・管理計画作成のための改訂ガイドライン(ニホンザル編)が提示された。ニホンザルによる被害を軽減するためには、単純に捕獲数を増やすだけでは効果は低いこと、また特定計画を策定して計画的な管理を実行することで被害は軽減するとともに、地域個体群の安定化維持を図ることができる。</p><p>管理計画は各自治体主導で実施されることとなっており、県単位で農作物等被害対象の絞り込みも異なり、県をまたいでの連携が図られにくい場合がある。一方で、ニホンザルには個体群としての行動範囲はあるものの、県境は存在しない。環境省のガイドラインにおいても、関係する都府県で協議する場が設置され、継続的に情報交換や協議が図られていくことが望まれることが示されている。四国という地理的に隔離された地域において、個体群の生態や感染症のモニタリングを自治体相互に情報を共有し、継続的に調査研究を行える環境を整備することによりニホンザルとヒトのQOL向上とOne Health が期待される。</p><p>第37回日本霊長類学会大会が初めて四国で開催されることを機に、環境省、各県自治体、被害現場の方、ニホンザルのスペシャリストである霊長類学会研究者と共有の場を設け、石鎚山を最高峰とする”伊予之二名島” 四国でのニホンザル管理のキックオフミーティングとなることを願う。</p><p>主催:第37回日本霊長類学会大会実行委員会</p><p>責任者:小野文子(岡山理大・獣)</p>

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  • CRID
    1390570939491962880
  • NII論文ID
    130008091092
  • DOI
    10.14907/primate.37.0_11
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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