ゼブリナの花序と互生葉序の関係に着目した茎頂部の分裂組織の観察

書誌事項

タイトル別名
  • An observation of a shoot apex in relation to the alternate phyllotaxis and inflorescence in <i>Zebrina pendula</i> (Commelinaceae)
  • ゼブリナ ノ カジョ ト ゴセイ ヨウジョ ノ カンケイ ニ チャクモク シタ ケイチョウブ ノ ブンレツ ソシキ ノ カンサツ

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抄録

<p>セブリナ・ペンドウラはツユクサ科に属する観葉植物であり,夏に枝葉を展開し,初秋に成長点から包葉を分化する.そこで,筆者らは,セブリナ・ペンドウラの互生葉序と花序に特別な関心を寄せた.</p><p>まず,包葉形成以前の夏季に,最も未熟な葉の基部を採取すれば,茎頂部の頂端分裂組織における体細胞分裂を観察できることがわかった.さらに,左右の包葉が分化した後,花芽の原基は,葉と同様に,左右交互に形成されることを,明らかにした.</p><p>未熟な蕾群における左側包葉の蕾グループを,大きい方からl1,l2,l3,……,lnと呼び,同様に,右側の蕾グループを,大きい方から,rl,r2,r3,…rn,と呼ぶ.さらに,成熟した蕾群における左側の蕾グループを,大きい方から,L1,L2と呼び,同様に,成熟した蕾群における右側の蕾グループを大きい方から,R1,R2と呼んで,記号化した.</p><p>このように,開花する前の包葉の膨らんだ基部における蕾群を詳細に探すことで,減数分裂を含む生殖細胞の初期の分裂過程を観察する有効な方法も併せて.明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 生物教育

    生物教育 43 (1), 8-15, 2002

    一般社団法人 日本生物教育学会

参考文献 (13)*注記

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