イオン化カルシウム濃度,血清総カルシウム濃度,アルブミン補正カルシウムのいずれが透析患者のカルシウム濃度異常の評価に適しているか?
書誌事項
- タイトル別名
-
- Which is better for evaluating calcium status in dialysis patients, ionized calcium, serum total calcium, or albumin‒corrected calcium?
- イオン化カルシウム濃度,血清総カルシウム濃度,アルブミン補正カルシウムのいずれが透析患者のカルシウム濃度異常の評価に適しているか? : 血液透析前後のイオン化カルシウム濃度と血清総カルシウム濃度の関係
- イオンカ カルシウム ノウド,ケッセイ ソウ カルシウム ノウド,アルブミン ホセイ カルシウム ノ イズレ ガ トウセキ カンジャ ノ カルシウム ノウド イジョウ ノ ヒョウカ ニ テキシテ イル カ? : ケツエキ トウセキ ゼンゴ ノ イオンカ カルシウム ノウド ト ケッセイ ソウ カルシウム ノウド ノ カンケイ
- ―Relationship between ionized calcium and serum total calcium before and after hemodialysis―
- ―血液透析前後のイオン化カルシウム濃度と血清総カルシウム濃度の関係―
この論文をさがす
説明
<p>【目的】血液透析(HD)患者のカルシウム(Ca)濃度評価に適したCa値はイオン化Ca(iCa),総Ca(tCa),アルブミン(Alb)補正Caいずれかを検討する.【方法】HD患者43名に透析前後の総Ca,K/DOQI‒1式からAlb補正Ca(KDOQI‒Ca),tCaに対するpH補正iCa(pH‒iCa)の割合(Caイオン化率:CaIR)からのAlb補正Ca(CaIR‒Ca)とpH‒iCaの関係を求めた.【結果】HD前/後のAlbとCaIRの関係は,-0.011*Alb+0.558(r=0.199,p>0.2)/-0.031*Alb+0.655(r=0.720,p<0.0001)であり,HD前/後のpH‒iCaとtCa,KDOQI‒Ca,CaIR‒Caの相関係数(r)は,0.862,0.846,0.859/0.482,0.460,0.282であった.HD後のpH‒iCaとtCaの関係の減弱はHDによるCa結合Alb濃度の上昇が透析液から血漿へのiCa移動を妨げるため生じたと思われる.【結論】HD前のCa濃度評価は,iCa,tCa,KDOQI‒Ca,CaIR‒Caいずれでも良いが,HD後のCa濃度評価にiCaは適さない.</p>
収録刊行物
-
- 日本透析医学会雑誌
-
日本透析医学会雑誌 54 (9), 457-463, 2021
一般社団法人 日本透析医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390571007536514176
-
- NII論文ID
- 130008093312
-
- NII書誌ID
- AN10432053
-
- ISSN
- 1883082X
- 13403451
-
- NDL書誌ID
- 031757112
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可