デジタルX線動態撮影の技術と臨床応用
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説明
<p> X線撮影は,胸腹部及び椎体部や四肢部などあらゆる部位に対して撮影を行うことが出来る。また,形態的な異常を発見し,初期診断や定期的な経過観察に用いられている。今回新しく開発されたデジタルX線動画撮影システム(動態撮影装置)は,連続するパルス状のX線をある一定時間(~20秒間)照射することにより連続したX線画像(X線動画像)を比較的低線量(約1.5mGy)で撮影ができる。従来のX線撮影同様に低侵襲・低被ばくで,簡便にX線動画像を撮影することが可能である。更に,X線動画像専用の動画解析ワークステーションに搭載された胸部動態解析アプリケーションを用いることで肺換気や肺血流を反映する画像を作成することが可能であり,形態情報のみだけではなく肺機能の可視化も可能となっている1)。<br> 当院では,2020年5月に動態撮影装置が導入され主に胸部を対象として撮影を行っている。<br> 本稿では,動態撮影装置の機能を紹介し,専用ワークステーションの特徴や臨床の取り組みについて述べる。</p>
収録刊行物
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- 杏林医学会雑誌
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杏林医学会雑誌 52 (3), 147-152, 2021-09-29
杏林医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571017385988608
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- NII論文ID
- 130008093609
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- ISSN
- 1349886X
- 03685829
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可