痛みリエゾン外来(集学的慢性痛診療チーム)クリニカルパスの作成

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タイトル別名
  • Clinical pathway for chronic pain management in "pain-liaison outpatient clinic"
  • イタミ リエゾン ガイライ(シュウガクテキ マンセイツウ シンリョウ チーム)クリニカルパス ノ サクセイ

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抄録

<p> 慢性痛は、患者を苦しめるのみならず、医療経済、社会経済へも大きな損失をもたらすため、早急な対策が必要である。慢性痛は、心理・社会的な要因を含み複雑になるため、集学的に診療することが勧められている。しかし日本の医療体制では各科の壁を取り除いたチーム医療を行うのは困難な場合が多い。我々は、麻酔科、整形外科、精神科、総合リハビリテーション部、歯科麻酔科、看護部等で診察やカンファレンスを行い、診断治療を行う「痛みリエゾン外来」を2012年4月から開始した。痛みリエゾン外来は、複数の医療者で診療し、運動療法を通じて生活の質の向上を目指す外来である。しかし、複数での診療体制は複雑であり、患者、医療者側ともに混乱を生じた。そこで、「痛みリエゾン外来クリニカルパス」を作成した。クリニカルパスを通じて、痛みリエゾン外来の意義、診療の流れ、役割、目標などが明確になり、スムーズな診療ができるようになった。クリニカルパスは慢性痛の診療にも有効であると考える。</p>

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