韓国におけるクリニカルパスの導入効果に関する文献的考察

  • 朴 珍相
    国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 柳韓大学 保健医療福祉研究所
  • 池田 俊也
    国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科
  • 南 商尭
    柳韓大学 保健医療福祉研究所
  • 武藤 正樹
    国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A review of studies on the effects of the clinical pathway in Korea
  • カンコク ニ オケル クリニカルパス ノ ドウニュウ コウカ ニ カンスル ブンケンテキ コウサツ

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抄録

<p> 韓国におけるこれまでのClinical Pathway(CP)の導入効果に関する現状や課題を明らかにし、韓国におけるCP導入効果および今後の方向性を提示することを目的とした。方法としては、韓国医学論文データベースおよびPubMedからCP論文を抽出し、導入効果が評価された74文献を対象に検討した。その結果、在院日数の短縮、医療費の削減、患者や医療者の満足度向上が報告されており、多くの研究で、CPの導入によるケアの効率化と質の向上が認められた。また、バリアンスの発生要因として患者・家族による要因が多いことが明らかになった。一方、地域連携パスの活用に関する研究は見あたらなかった。今後、バリアンス分析などの定期的なCPの評価を通じて、継続的にCPを改善していくことで、臨床現場での医療の質の向上につながると考えられた。また、今後は韓国においても地域連携パスの導入が必要であると考えられた。</p>

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