アストロサイトにおけるαシヌクレインの新たな取り込み制御

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近年,超高齢社会の到来によるパーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)患者の増加が社会問題となっており,その発症メカニズムの研究も進んでいる.PDに見られる進行性の神経変性は,線維型αシヌクレインの脳内伝播に関連していると考えられている.αシヌクレインはシナプスの機能制御や神経の可塑性に関与すると推定されているが,凝集により神経毒性を発揮する.そのため,細胞外のαシヌクレインを除去することは,その伝播や凝集を抑制するための有力な方法となる可能性がある.本トピックスでは,最近報告されたアストロサイトによるαシヌクレインの新たな細胞内取込み制御と,その伝播との関連について紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Filippini A. et al., Glia, 69, 681-696(2021).<br>2) Lindstrom V. et al., Mol. Cell Neurosci., 82, 143-156(2017).<br>3) Kawahata I. et al., Biomed., 9, 49-62(2021).

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 57 (10), 945-945, 2021

    公益社団法人 日本薬学会

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