ドローンによる高所風速の簡易計測方法に関する検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Study on a Wind Velocity Measurement Method at High Positions with Drones
説明
現在,大気環境に曝された電力設備の点検は,主に人 の目視で行っており,送電鉄塔の場合は十数 m から百数 十 m の高所へ人が昇って作業を行う必要がある。ただ, 日本国内では 2 m 以上の高所では労働安全衛生規則(1)に より 10 分間平均風速が 10 m/s 以上の強風の場合,作業 できない。 そのため作業前に,地上での風速計測値や付近の樹木 の枝や葉の動き等から上空の風速を推定しているが,誤 差が大きいという課題がある。また,鉄塔上への風速計 設置や,地上へのドップラーソーダ設置により,正確な 上空風速を把握する方法もあるがコストが大きく,安 価・簡便な上空風速の計測方法が求められている。 近年ますます高性能・低価格になってきたドローン (UAV:Unmanned Aerial Vehicles)へ各種センサを搭載 し風速を把握する方法(2,3)も検討されているが,ドローン のプロペラから生じる気流の影響を受けることがわかっ ている(3)。また,ドローン飛行時の時系列姿勢データか ら風向・風速を計算する方法(4-6)も提案されているが,フ ライトコントローラーから姿勢データを取得し,そこか ら風向・風速を計算する煩雑な手間を要する。 そこで,筆者らはドローンと傾斜計を用いた,より簡 便・安価な上空風速の計測方法を検討したので報告する。
収録刊行物
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- 産業応用工学会全国大会講演論文集
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産業応用工学会全国大会講演論文集 2021 (0), 5-6, 2021
一般社団法人 産業応用工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571039718900480
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- NII論文ID
- 130008098243
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- ISSN
- 2424211X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可