特許的思考から紡ぎ出す開発の糸口

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タイトル別名
  • Development Clues Born from Thinking of Patent Production

抄録

知財業界に入り,まず驚いたのは,特許は『文章』で構成される,ということだ。よい製品を探求していくとき,開発者は,優秀であるが故に狭き世界へと突き進んでゆく。そうやって完成した製品は,そのまま『文章』にすれば簡単に特許が取れるかもしれない。ただし,それではビジネスを守ることはできない。我々弁理士は,そういった開発者と手を取り合い,二人三脚で従来技術に対する有用な差分を探る。つまり,『文章』にすれば数ページにも及びかねない新製品から,発明のポイント(発明の本質)を抽出し,そのポイントを活かすための最低限の肉付けを付加した『文章』で,権利化を目指す。とまあ,『文章』にすれば非常に堅苦しいが,やっていることは,今も昔もシンプルである。ふと思うことがある。『開発者が特許的思考をもっていたらスゴイコトになるかもしれない』と。だから僕は真剣に,鉛筆の話や椅子の話をしようと思う。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571039718902656
  • NII論文ID
    130008098256
  • DOI
    10.12792/iiae2021.002
  • ISSN
    2424211X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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