金澤町家情報バンクデータを用いた伝統的木造家屋の利用実態に関する分析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the Utilization of Traditional Wooden Homes Based on Real Estate Data for Kanazawa Machiya

抄録

金沢市では、伝統的木造家屋の空き家の発生や建替えによる建物の滅失が問題視されている。伝統的木造家屋の保全・継承を行うためには、その特徴を明らかにした上で、有効な施策を検討する必要がある。そこで本研究では、金澤町家情報バンクに掲載されている伝統的木造家屋(金澤町家)を対象として、それらの利用実態を明らかにすることを目的とする。具体的には、まず金澤町家と一般的な木造建物の取引価格や敷地面積などを比較し、金澤町家の特徴を把握する。次に、目視調査の結果を用いて、金澤町家の使用中・空き家の判別を行い、両者の違いを明らかにする。分析の結果、金澤町家は一般的な木造建物に比べて、事業用途で利用される傾向などがみられた。目視調査の結果、分析対象とした町家の中で成約済みの物件120件のうち、12件が空き家となり、17件が建替え等によって滅失していることが分かった。そして、敷地面積が小さいことなどが空き家の発生要因として抽出された。

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参考文献 (2)*注記

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