医療安全業務に携わる看護師の仕事意欲に影響する要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors influencing the work motivation of nurses engaged in medical safety duties
  • イリョウ アンゼン ギョウム ニ タズサワル カンゴシ ノ シゴト イヨク ニ エイキョウ スル ヨウイン

この論文をさがす

説明

<p> 医療安全対策に取り組む上で主体となる担当者の多くは看護師である。医療安全対策は、業務内容が広く、明確になりにくい部分もあり、その業務を担う看護師にとっては、様々な思いがあると考えられる。そこで、医療安全業務に携わる看護師の仕事意欲に影響する要因を探索する研究を行った。全国の国公私立大学病院とその分院に加え、都内近郊の約200床以上の全施設総計429施設に研究協力を要請し、了承の得られた103施設で医療安全業務に専任(専従)、兼任を問わず従事する看護師141名を対象にした。対象者141名からの回答者数は126名で、その特徴は、大規模施設に属する専任で医療安全業務を行う管理職が多かった。仕事意欲への影響要因については、重回帰分析を行い、自分で仕事の進め方が決められること、リーダーシップを発揮して業務に取り組んでいること、医療安全業務に関する自己研鑽を行っていることなどが肯定的に働く要因として選択された。マイナス要因としては、部署への人員が十分に配置されていないことが選択された。中央社会保険医療協議会のデータからも安全管理部門の人員不足は裏付けられており、それが仕事意欲に対しても影響していることがわかった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ