意味性認知症の言語症状としての語義失語
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- 小森 憲治郎
- 十全ユリノキ病院心理室
書誌事項
- タイトル別名
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- Gogi (word-meaning) aphasia as a salient language symptom of semantic dementia
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説明
<p>語義失語は側頭葉前方部の神経変性に伴う意味記憶の選択的障害例,すなわち意味性認知症(semantic dementia:SD)において,最も際だつ言語症状である.SDに伴う語義失語のアセスメントの要点は,1)線画の呼称や指示にみられる単語の想起と理解の障害,2)漢字熟語の音読課題に現れる表層失読,3)諺の補完課題における補完現象の消失,4)慣用句の理解障害に象徴される言語性意味記憶障害である.早期から出現するSDの語義失語を見逃さないためには,概念知識の崩壊を示唆する会話中の独特な語用に着目することが肝要である.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 37 (3), 164-170, 2021-09-25
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390571172214138112
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- NII論文ID
- 130008103677
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可