Logopenic progressive aphasia(LPA)とはどのような症候群か?(2020年版)

  • 小川 七世
    東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 春日井市民病院リハビリテーション技術室
  • 菅野 重範
    東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学
  • 成田 渉
    東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 仙台リハビリテーション病院リハビリテーション科
  • 鈴木 匡子
    東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学

書誌事項

タイトル別名
  • The clinical features of logopenic progressive aphasia (2020 version)

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説明

<p>LPAの臨床診断基準が2011年に発表されてから約10年が経った.この間,LPAに関する英語論文は400本を越える.しかし中核症状に喚語困難と復唱障害という失語症ならば多くに認められる症状が挙げられていることもあり,臨床の現場においてLPAは,特徴的な言語症状を見出しづらく,いまだにわかりにくい概念であるといえよう.よって本論では,まず日本語話者の既報告からLPAの言語症状の特徴を整理して示す.また経過とともに出現してくる,言語症状および言語以外の症状についても言及する.最後に,最近の話題であるLPAとDLBの関係や,新たな診断基準に向けた動きについても紹介する.</p>

収録刊行物

  • 神経心理学

    神経心理学 37 (3), 152-163, 2021-09-25

    日本神経心理学会

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