大学生の睡眠時間及び睡眠の質と日中の身体活動の関係性

DOI
  • 増田 葉月
    立命館大学 理工学研究科 機械システム専攻 ロボティクスコース
  • 中内 康貴
    立命館大学 理工学部 ロボティクス学科
  • 王 天一
    立命館大学 理工学部 ロボティクス学科
  • 岡田 志麻
    立命館大学 理工学部 ロボティクス学科
  • 牧川 方昭
    立命館大学 理工学部 ロボティクス学科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship Between Sleep Duration, Sleep Quality and Daytime Physical Activity

抄録

<p>大学生の睡眠時間及び主観的起床時睡眠時間の質と日中の身体活動量の関係性について検証した.健常な大学生12名(男性7名,女性5名,21.1 ± 1.6歳)を対象として,10月下旬から11月下旬の1か月間,ウェアラブルデバイス(Fitbit Inspire HR,Fitbit Inc,米)を用いて日中の身体活動量および夜間の睡眠時間を計測し,起床時にOSA睡眠調査票MA版を用いて主観的睡眠時間の質得点を算出した.研究対象者ごとに1日の総必要消費カロリを算出し,Fitbit Inspier HRから算出された消費カロリデータを元に標準活動以上群/標準活動未満群に分類した.睡眠時間及び主観的睡眠時間の質得点と,日中の消費カロリに対しそれぞれ相関分析を行った.標準活動以上の男性群(N=128)は,消費カロリと睡眠時間の間に弱い正の相関がみられたが,主観的睡眠時間の質得点との相関はみられなかった.標準活動以上の女性群(N=73)は,消費カロリと睡眠時間及び主観的睡眠時間の質得点との間に弱い負の相関がみられた.一方で,男女共に標準活動未満の群(N=66,N=73)は,消費カロリと睡眠時間及び主観的睡眠時間の質得点との間にいずれも相関がみられなかった.これにより,夜間の睡眠時間と日中の身体活動量の関係性には性差があり,標準活動以上の身体活動をすると,男性ではカロリを消費するほど睡眠時間が長くなり,女性では睡眠時間が短くなり主観的睡眠時間の質が向上すると推察される.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 370-370, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390571240017529216
  • NII論文ID
    130008105242
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.370
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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